米ビルボードを再び席巻、自分を乗り越えた防弾少年団

アイドルグループ「防弾少年団」が米ビルボードのメインチャートを掌握した。先月発売したニューアルバム「MAP OF THE SOUL:7」と新曲「ON」で、再び成し遂げた快挙だ。

最近、米ビルボードによると、防弾少年団が「MAP OF THE SOUL:7」で、メインアルバムチャートの「ビルボード200」で通算4回目の1位を記録した。2018年6月「LOVE YOURSELF 轉 'Tear'」、2018年9月「LOVE YOURSELF 結 ‘Answer'」、2019年「MAP OF THE SOUL:PERSONA」に続き、今回「MAP OF THE SOUL:7」も「ビルボード200」1位に上がった。

また、今回のアルバムに収録されたタイトル曲「ON」でメインシングルチャート「HOT100」で4位を記録した。これは昨年発表した「Boy With Luv(Feat. Halsey)」が記録した8位より4位が上がった自己新記録。

そしてニューアルバムの収録曲であり、ジョングクのソロ曲「時差」が84位、ジミンのソロ曲「Filter」が87位にチャートインした。

「HOT100」で韓国歌手としては歴代2位の成績を記録した。歌手PSYが2012年「江南スタイル」で当チャート2位、2013年「GENTLEMAN」で5位を記録したが、防弾少年団が「GENTLEMAN」の記録を上回った。特に防弾少年団は「ON」「Boy With Luv」「FAKE LOVE」「IDOL」「MIC Drop」リミックス「DNA」「Make It Right」「Waste It On Me」などが「HOT100」にチャートイン、K-POP歌手のうち、当チャートに最も多い曲を進入させた歌手となった。

防弾少年団は、2月21日のニューアルバムの発売から2月27日まで1週間、アメリカで42万2000枚に該当するアルバム販売量を記録した。このうち34万7000枚がフィジカルアルバムの売上げ、デジタル音源ダウンロード数をアルバム売上げに換算した数値が2万6000枚、ストリーミング回数をアルバム売上げに換算した数値は4万8000枚と集計された。

「ビルボード200」は、実物アルバムの売上げ、ストリーミング回数とデジタル音源ダウンロード数をアルバムの売上げにそれぞれ換算した数値を合算し、アルバムチャートの順位をつける。外信によると、MD商品などにアルバムを付けて販売する形のバンドル提供もなかったという。

今回「ビルボード200」1位は特に注目すべき点がある。防弾少年団は、イギリス出身の伝説的なバンド、ビートルズが約1年5ヶ月間(1966年7月~1968年1月)4回連続1位を記録して以降、「ビルボード200」で最短期間アルバム4作連続1位を達成した。今回のアルバムは「ビルボード200」1位に上がった10番目の非英語圏アルバムでもある。

アルバム売上げにも意味がある。2015年12月に約45万9000枚を記録したワン・ダイレクションのアルバム以降、グループとしては約4年ぶりの最高記録であり、フィジカルアルバム売上げでは2020年に発売されたアルバムの中で最も高い順位だ。ビルボードはこれについて「意味のある記録」とし「防弾少年団のアルバムの初動売上げが引き続き増加している」と評価した。

防弾少年団は、今回のカムバック活動のためにアメリカで活発にプロモーション活動を繰り広げた。1月に先行公開曲「Black Swan」のパフォーマンスを「The Late Late Show with James Corden」で初披露し、アルバム発売直後の2月21日には米ニューヨークで「TODAY SHOW」に出演、22日タイムズスクエアでMTV「FRESH OUT」、24日「The Tonight Show Starring Jimmy Fallon」に出演して「ON」のステージをグランド・セントラル・ターミナルで披露した。また25日に「The Late Late Show with James Corden」に再び登場、「カープール・カラオケ」に出演した。

ただ、このような放送プロモーション活動は広報のレベルであり、「HOT100」に直接的な影響を及ぼすわけではない。HOT100は音源の販売量、ストリーミング実績、ラジオ放送回数などを合算して発表する。それだけシングルチャートにはラジオ放送が大きな影響を与えるが、実際に「ON」に対するラジオ放送回数は多少少なかったと分析される。

しかし、今回の新曲はダウンロードとストリーミングで高い点数を獲得した。「ON」は8万6000回のダウンロード販売量を記録、昨年ジョナス・ブラザーズの「Sucker」の8万8000回に続くグループ最高順位を記録した。アメリカのストリーミング部門では1830万点を記録し、12位に進入した。これについて、米ビルボードを席巻できる秘訣として、すでにしっかり形成されている現地のファンダムの活躍があげられる。

防弾少年団は国際音盤産業協会が選んだ「グローバルアーティストチャート」で7位を記録した。2年連続で韓国歌手や非英語圏の歌手初のトップ10入りを達成した。国際音盤産業協会は「2019年はK-POPメガスターの防弾少年団のキャリアに新たな頂点をみせた一年」と説明した。また最近、米専門評論サイト「メタクリティック」の発表によると、新しいアルバムは海外有力メディアや各種評論メディアの総合評価の結果、評点83点を記録、最高等級である「全般的な絶賛(Universal acclaim)」を受けた。

早くも年初から米ビルボードのメインチャートを席巻し、頂点を更新した防弾少年団が、ニューアルバムで連日、海外のメディアから好評を受けている中、果たして今年はどのような姿で新たな記録を積み上げていくのか、全世界の注目が集まっている。


▲イメージ出所:Big Hitエンターテインメント